デザインの絵本 Miss Branche / Aluminio
"Miss Branche" (1988)"Aluminio" (1989) SHIRO KURAMATA
(C) SATOSHI SUNAHARA
2月1日、21_21 DESIGN SIGHTで開催されている「倉俣史朗とエットレ・ソットサス展」のレセプションへ。倉俣史朗の伝説の椅子「ミス・ブランチ」4脚を目にして感動。「ミス・ブランチ」の前で深澤直人さんと平野啓一郎さんと立ち話。話題は『かたちだけの愛』深澤さん書評の話から、お二人関係している倉俣史朗の本の原稿執筆話、天才ソットサス、AKB48、ローソンのロールケーキ、「分人」、「プロダクトデザインはどこへ?」まで。深澤さんが倉俣作品を「スーパーノーマル」に対して「スーパースペシャル」と表現していたのが「なるほど!」でした。
この展覧会で、一番印象に残ったというか、なんだかザワザワした気持ちになったのが、アルミのアルマイト処理による赤紫と青の不思議な色と光。「ミス・ブランチ」の脚、展示会場にモビールのようにたくさん吊るされていたアルミのハンガー「アルミ二オ」やベッド「ラピュタ」など1988年から倉俣史朗が亡くなる1991年までの作品に多用されているカラーアルマイト。そのなんとも落ち着かない色、周囲との調和を拒む色、バブル期のいかがわしさを湛えているかのような色、でも決して嫌いじゃない色。。。
倉俣史朗のプロダクト。僕が勝手に思っている「プロダクトデザインってこういうもの」という定義からはみ出るこの印象はどこから来るのだろう。倉俣のプロダクトはプロダクトデザインというより、ファッションデザインに近いんじゃないだろうか。流行に積極的に関与しながらも、布ではなくて固く変化しにくい素材を使うことで移ろうことに逆らうようなファッションデザイン。それゆえに落ち着きどころがどこにもなくなって彷徨ってしまう、そんな存在。展覧会を見終わってからそんなことを漠と考えていました。そして、もし倉俣史朗がケータイとかスマートフォンのデザインをしたらと妄想。。。ソットサスは「エノルメ(Enorme)」という固定電話機のデザインを1986年にやってましたね。MoMAの永久収蔵品にも選ばれています。NTTから発売されたものの売れなかったという商業的失敗作。デザインものは売れない!という常識を作る一例に(笑)
話がそれてしまいましたが、今回の「デザインの絵本」は、展覧会で見たアルマイトの赤紫と青が印象深かったので「ミス・ブランチ」とハンガー「アルミ二オ」を描いてみました。
話がそれてしまいましたが、今回の「デザインの絵本」は、展覧会で見たアルマイトの赤紫と青が印象深かったので「ミス・ブランチ」とハンガー「アルミ二オ」を描いてみました。
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